文化事業

有斐斎弘道館

老松は、公益財団法人有斐斎弘道館の活動を支援しています。

弘道館(こうどうかん)は、江戸中期の京都を代表する儒者・皆川淇園(みながわきえん/1734-1807)が1806年に創立した学問所です。淇園は「開物学」という、易学にもとづく独自で難解な学問を創始したことで有名ですが、それだけでなく、詩文や書画にも優れた風流人でした。また、円山応挙、与謝蕪村、長沢蘆雪らと親しく交わり書画会をプロデュースするなど、多くの文化人と親交を結びました。その名は広く全国にとどろき、亀山藩や膳所藩などに賓師として招かれました。弘道館は、淇園がその晩年にひらいた私塾で、門弟3千人とうたわれました。

有斐斎弘道館は、2009年にマンション計画が立ちあがったことから、これを保存しようとする研究者や企業人の有志により活動がはじめられました。淇園の時代の、分野を超えた濃密な人的ネットワークや、時空横断的に広く連なる学芸文化のありようは、現代日本の抱える困難に大きな示唆を与えることでしょう。

有斐斎弘道館では、茶会や講座、展覧会などを通して、淇園とその時代について、また京都文化について深く知っていただくための活動をしています。